モッシュッシュピットB

メイトさんに聞いてみた

アクターズスクール広島・田中都和子先生インタビュー

 中元すず香を追う者にとって、中元の恩師というと第一に挙がってくるのがアクターズスクール広島の田中都和子先生。

田中都和子(たなか・とわこ)ヴォイストレーナー
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ASH創立メンバーのひとり。エリザベト音楽大学大学院修了。
在学中より、様々なオーディションに合格し、演奏会にソリストとして出演するほか、ソロ、ジョイントリサイタルも多数開催。日本国内のみならず、海外においてもコンサートを開催。
演奏活動をするほか、舞台監督として、舞台の制作にも携わる。クラシック以外では、バックコーラスなどで、数々のテレビ、ラジオ番組に出演。これらの豊富な経験をいかし、ヴォイストレーナーとしても多くの生徒をさまざまな分野に輩出している。
 https://about-ash.com/06interview_tanakatowako/

 

 その田中先生の貴重なインタビューが FMはつかいち音楽情報番組 「インディーズ・アロー」にて5月1日(水)、5月8日(水)の2週に渡り放送されました。

 

 

 田中先生の肉声が聞ける貴重な機会となったので書き起こしてみました。
 なお、当インタビューは質問形式というより、雑談形式で進行していくため、MC(篠原良一郎さん)の部分は特に注記をせずに割愛している箇所多数ですのでご留意ください。

 

前編 5月1日(水)放送

MC アクターズスクール広島から田中先生にお越しいただきました。ありがとうございます。

田中 お願いします。

MC 田中先生、これまでどれぐらいの生徒さんを見てきましたか。

田中 今となってはトップで頑張っているのはパフュームですけど、まあそのあと続いてベビーメタルの中元すず香もそうですし、まああと広島の地元だとメビウスとかも頑張ってますし。
 あのー、1期生すごいみんな頑張ってるなあと思います。ただ、あの有名で目立っているなっていうのはパフュームとかいますけど、それ以外に例えば演劇のほうへ進んで自分で劇団を立ち上げてってみたいな子もいますし。あとはダンスのほうで有名なインストラクターになったり、CMの振付をしてる子なんかもいたりしますし、進んだ道は色々だと思いますけどここで学んだことをみんな活かしてくれてるんだろうなーと思って。
 どうしてもアクターズに入る、次はデビューというのが目標になってる子もいますけど、習い事の延長としてどっちかっていったらちょっと引っ込み思案な子が自分の性格を明るくしたいからとか、どうしても人見知りだったところの性格を親御さんが直させたいとかそういう子のほうが多かったりしますね、うちなんかの場合は。
 歌ったり踊ったりする総合パフォーマンスのお勉強をするというか。その習い事の先にデビューする子もいれば、例えば就職活動のときに今までうまくしゃべれなかった子が人前でしゃべることが平気になる子もいますし。

MC スプラッシュを卒業された中村葵生さんなんかもやはりスクールに通い始めて明るくなれたと。人間教育の場として非常に優れているのかなと。

田中 どっちかというとスクール的にはそちらをメインでという感じなんですよね。それでデビューできる子がいればそれはそれですごいいいことなんですけども、そっちがメインではないって感じですよね。

MC 

田中 最初の頃はみんな手探りだったので講師も生徒も。ほんとにスクールを立ち上げたときはみんな手探りだったので、ちょっと必死、私も若かったので必死でしたよね、みんな。
 最初にパフュームを出す、その、デビューとかパフュームが最初だったので必死でしたねほんとに。ほんとにあの生徒と一緒にもう何時間も練習しましたね。もう毎日ぐったりしてましたねあの頃は。
 なかなかあの人たちは東京で高3の最後まで・・・
 学校の〇〇〇があるじゃないですか。(筆者注:〇〇〇は学校名のため伏字にしました笑)〇〇〇の芸能部のコースって忙しい子たちはなかなか来ないんですよね。で、仕事のない子たちが毎日行ってるんですよね。あの子たち皆勤賞だったんです(笑)

MC

田中 いま、歌とかダンスってのもありますけど、やっぱりプラスアルファがないと。ただ歌がうまい、ただダンスがうまい、だけじゃなかなか。そんな人たちはいっくらでもいるので。やっぱりいま、喋りがちょっと出来ないと難しいですね。ただ単に面白いことをしゃべるとかじゃなくて頭の回転が早いというか。

MC 難しいですよね、しゃべりって。

田中 でも、まなみのりさなんかにしても高校を卒業したら急にしゃべれるようになるんですよ。

MC まみりは高校卒業するまでしゃべれなかったんですか。

田中 パフュームもそうですよ。女の子がそうなのかもしれないですけど、だいたいうちの子なんかを見てても高校生まではみんなしゃべりが下手なんですけど、高校を卒業するとみんな上手くなりますね。まあ環境とかもあるでしょうし、女の子が大人になっていく階段の一つなのかもしれないですけど。急に肩の力が抜けてしゃべりが上手くなってきますよね。なので高校生のうちにしゃべりが上手くなるのはなかなか難しいですね。ステージの数をこなしててもダメですね。

MC

田中 なんか自分のダメなところを見せたくないと思うみたいなんですよね。なんかそこを隠すがあまりにほんとに借りてきた猫みたいなね。だけど全てをさらけ出すことはないんですけども、まあそういうところも見せての自分じゃないですか。
 そこで魅力を出していかないといけないんですけど。自分が思ういいこちゃんだけを見せようとどうしても思ってしまうので。そこを一歩乗り越えるとまた新しい魅力が出てくるんですけど。その魅力のない子はいない、それぞれみんな色んな魅力があるのにそれに気づかないというか。
 こうね、おめめがパッチリしていて二重じゃないとダメとか。いやそんなことないからみたいな。

MC

(以下、女子中高生のステレオタイプな容姿と本来の美しさのギャップの話しになるが割愛)

 


後編 5月8日(水)放送

MC 今回はあのメジャーアーティストが最初からものすごいオーラだったというお話しからスタートです。それでは、どうぞ。

田中 まあ例えば、中元すず香ちゃん、いまベビーメタルのボーカルやってる中元すず香ちゃんは、一番最初にアステールプラザのロビーでパッと見かけたんですよ。たまたま発表会見に来てて。

MC まだ入る前ですか

田中 はい。そのときにもうぜんっぜん違いましたね。もうあの子スカウトしてって言いました。

MC へえ~え

田中 ぐらい、もうあれは絶対売れる、もうあれは絶対入れたほうがいいっていうぐらいよかったです。違いました。オーラが違いました。

MC それはしょうがないですね(笑)

田中 そういう子はしょうがないじゃないですか。

(以下、「そういう子」ではない子たちをスクールがいかに育てあげていくかの話しになるが割愛)

田中 いま成功してるかどうかはわからないけど、結局こういう世界でやってる子たちの共通点は、やっぱり諦めない子たちですよね

(以下、MCが花岡なつみに言及したたため花岡なつみの話題となるが割愛)

MC ひとつ、これから、これからの子たちに、やっぱりいま、諦めるなってのがほんとにそれかもしれないですけど、なげかけるメッセージがあるとすればやっぱりそこですか。締めとしては。

田中 締めですか?(苦笑)どーなんですかね。まあ、継続は力なりっていうのが一番一般的な言い方なんでしょうけども、まあ、そうですねぇ、何がいいんでしょうね。
 ま、ちゃんと、未来を展望しながら今を頑張るしかないですよね。いまだけが楽しいというのも大丈夫なんですけどもぜんぜん。若いうちはね、それでもいいと思うんですけども。やっぱり未来を展望して今を頑張る。そして継続は力なりと。

MC 田中先生、今日はありがとうございました。

田中 ありがとうございました。

 

 

 

 という感じで、アクターズスクール広島がどのような方針のもと生徒を育てているのかの他、perfume、まなみのりさ、中元すず香らへの言及もあり、たいへん聞きごたえのあるインタビューでした。文字起こしすると非常に読みにくくなるのがもったいないですが、要約はせずできるだけ忠実に記しました。
 また、後編で中元すず香の名前が唐突にでてきますが、その前段にどのような会話や質問がなされてかの発言なのかは放送されておらず、詳細は不明であることを申し添えておきます。

 

 

 

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2018年愛踊祭地方予選にて、BABYMETAL「LEGEND-S-」(中元すず香20歳記念広島凱旋ライブ)のシャツを着用する田中都和子と、革命少女のエリア代表が決まり嬉し涙の戸高美湖(現さくら学院)。田中イズムのDNAは脈々と受け継がれている。