最近、本ブログの更新をほったらかしにして、関西界隈でのアイドル現場に足繁く通うメタルレジスタンス活動(注)に勤しんでいるのですが、そこでこれは!というグループ3組に出会いましたのでご紹介したいと思います。
(注)決してアイドルさんに萌えたくて活動しているわけではなく、メタルレジスタンス活動の一環としてアイドル現場に通っております。
なお、このグループはBABYMETALに似ている!などと、メイト(BABYMETALのファンのこと)目線での書き方をしており、当該グループさんにはたいへん失礼な書き方をしておりますこと、平にご容赦ください。
Pressi(プレッシー)
Pressiは大阪を拠点とする3人組のユニット。2017年3月結成。
(左から)大槻ゆあ(Da & Vo)、naria(Gt & Vo)、北川愛菜(Da & Vo)
先ずは動画を見ていただきましょう
Pressi 「能無き鷹なら爪立てて」
どうでしょう?
かなりハードなサウンドにこれまた濃厚なボイスを乗せています。
ご覧になったらわかるように、特筆すべきは
センターでメインボーカルのnariaさん。
ギターを弾くのです(その他の音源はカラオケ)。
nariaさんを中央に据え、北川愛菜さん、大槻ゆあさんが横に控え2人は踊りながらパフォーマンスします。
BABYMETALはSU-METALを中央に据え、その周りをYUIMETALとMOAMETALが踊り倒しますが同じ構図。
Pressiの場合は、nariaさんがギターを奏でるので、固定マイクで動けないということもあるかとは思いますが。
異なる点は、3人ともボーカルを担当し、ユニゾンも用います。
やっている音楽はメタルというより、ハードロックとかパンクロックのほうのエリア。まだ持ち歌も少ないようで、私が参加したライブは2本とも15分の枠で3曲。2曲が持ち歌で1曲は他アーティストのカバーでした。
そのカバーはいずれもBiSHだったので(「プロミスザスター」と「星が瞬く夜に」)、BABYMETALフォロワーというより、BiSHフォロワーが正しいのかもしれません。過去の動画を見ると、SCANDALやBiSの曲もカバーしているようです。
現在リリースしている曲は2曲。
「恋のラプソディー」
https://open.spotify.com/album/5dvAoD4vgP8JJBP48C63Ys
「能無き鷹なら爪立てて」
https://open.spotify.com/album/4hYZhDaZjyyY2Jw5E791Vf
これがなかなかに面白い構成で、キャッチコピーはこうなっとります。
『恋のラプソディー』の恋する女の子の可愛い世界観と、
『能無き鷹なら爪立てて』の目標に立ち向かう強さ
を表現したこの2曲のギャップはPressiのもつカッコいいパフォーマンスとアイドルらしさの2面性とも結びつく、必聴の一枚!
そうなんです。
アイドルっぽいガールズポップな曲と、クールな感じのロック系の2曲で構成されとります。
メイトが好む音楽は後者ではありますが、前者の曲も途中までは「ふぅわっ♪ふぅわっ♪」という掛け声が聞こえてきそうな曲調ですが、太鼓隊がドコドコ始める後半部はなかなかにあがる構成となっております。注目すべきは
「カッコいいパフォーマンスとアイドルらしさの2面性」
うーむ。かつて「アイドルとメタルの融合」を謳っていたグループがありましたが。コンセプトは同じ方向性。
それは、実際にライブを見て体感しました。
かなりかっこいいです。
nariaさんはギターを弾きながらクールに歌います。
こちらのインタビューを読むと
naria:Pressiというグループが企画されていて、ゆあと愛ちゃんが最初に決まっていて、そこにパンチが効いたメンバーが欲しいなということで、プロデューサーから私(naria)に声かけて頂き、この3人でスタートすることになりました。
実際にステージを見ていて、北川愛菜さんと大槻ゆあさんはアイドルらしい感じですが、nariaさんはロックバンドテーストが漂っています。歌いながら流し目でフロアを見てき、視線があっても目をそらすことはありません。彼女はたとえ観客が1人でもその1人に届くように歌うタイプじゃないかなあなんて思います。
Pressiはまだ活動歴の浅いユニットですし、持ち歌も少ないですから、これからどちらの方向性に向かうのかはわかりません。
勝負はやっぱりどのような楽曲をつくれるのかでしょうか。私が望む方向性は当然ロック路線ですが、こればかりはグループ自身が決めること。陰ながら見守っていきたいと思います。
82回目の終身刑
82回目の終身刑は、大阪を拠点とする6人組のロックバンド。2017年8月結成。
(左から)鈴原優美(ダンス)、ハル(ベース)、葉月(ボーカル)、てのひらえる(ダンス)、HITOMI(ギター)
82回目の終身刑は、1度だけライブで見たのですが、予備知識ゼロで見たので、第一印象で「これはもうベビメタじゃん」とすごく嬉しくなりました。
(参考動画)2018.1.21ライブの模様
先ずは、ボーカルの葉月さんの声に意識がいきます。なんだろう、演歌チックな発声方法なので好みは分かれるかと思いますが、ライブ現場ではよく通る声で、迫力があり、そんじょそこらのボーカルではないことがわかります。
へー・・・と思って眺めていたら、サイドのダンサーに目がいきます。
なんと、バンドなのにかわいらしいダンサーが2人いるのです。ダンス専門職です。この2人、サイズが全く違います。
小さい方のダンサーはとにかく踊り倒します。
第一印象は「なんぞこれかわええ!!!」
てのひらえる
ミスiD2017根本宗子賞受賞したSOLO ROCK IDOL 82刑のマスコットキャラ。
かわいい。なでたい。愛でたい。
キレキレダンスと全身を使った煽りでフロアを揺らす。
↑これは私が書いたものではありません。公式HPに載っているものです。
私の印象と全く同じことが公式HPに書いてありました。
ミスiDに入賞するほどのかたなんですねぇ。キレッキレダンスを披露してくれます。
もう1人のダンサーは
鈴原優美
ミスFLASH2017ファイナリスト。
今最も注目されているGカップグラビアアイドル 82刑のセクシー担当。
82刑ライブはゆぅみんの人差し指から始まる。
ダンス煽りMCメンバーのケアすべてを担う。
グラビアアイドルw
セクシー担当なんですって。
ちなみに正式役職は「マニピュレーター」らしいですが、ライブを見た印象で便宜上ダンサーとしておきます。(動画を見ると確かにパソコンを触ってる曲もあります)
ベビメタと違うのは2人は後方に設置したお立ち台の上で踊ることが多いこと。
ゆいちゃんやもあちゃんと違って、見えないよ~ということがありません。
また、最大の違いは2人の踊りがシンクロしてないことw
鈴原優美さんはセクシー系な感じでパラパラ踊りなどを繰り出すのに対し、てのひらえるさんはひたすら踊り倒します。激しいです。
ダンサーの説明から入ってしまい、肝心の音楽性に触れていませんが、それぐらいこの2人の存在感は強烈です。
結論から言うと、女性ロックバンドにダンサーが加わったのが82刑です。
音楽性については、なんて言うんでしょ。まだ1回ライブで聞いただけだからよくわかりませんが、イメージ的にはアニソン系? いや、アニソンって幅広いのでそんなジャンルがないのは承知しているのですが、水樹奈々さん的な?
ロックと歌謡曲の間ぐらい。メロディーライン重視な日本歌謡ロックな感じです。
すいません。浅薄な音楽知識で語ると怒られますね。皆さん動画を見てご判断ください。
で、バンドの中心メンバーはボーカルの葉月さん
葉月(はづき)
二度のBIGCATワンマンを成功させた実力派ロックシンガー バンドの発足人。作詞、衣装などを担当。82という数字に執拗に強いこだわりがある。
こちらのインタビューによると
「音楽が好きで、音楽と生きていきたくて。ライブをするようになってからもう8年近くたった今、10代のアイドルの子たちと同じステージで勝負することが、「葉月」としてなんだか違うと感じるようになってきた。どんな場所でも戦ってきたからこそ、葉月の音楽が好きだと言ってくれる人のためにもっと違うステージでもチャレンジしたい。ソロシンガーとしてBIGCATで2回ワンマンライブをして、次は難波Hatchを目指したい。その次はZEPP大阪を目指したい。そのために戦う仲間を見つけようと思いました。葉月は、ずっと音楽をしていきたい。」
熱く語る葉月の野望は、アイドル、シンガー、バンド、すべての音楽と共に生き、成長し続けてきた葉月だからこそ描いた未来だった。
と、ありますので、アイドル、バンド、ソロシンガーを経て、いまここにその全てを詰め込んだ82刑を誕生させたということのようです。
で、ギター、ベース、ドラムがいます。
神バンドです。いや、正式メンバーです。
ギター、ベースはダンサーより前にでてプレイしてくれます。
ドラムのかたは覆面の名無しさんです。BABYBONEです。いや、プレイしてます。
プロフを見ておわかりのとおり、元々ソロや他バンドで活躍してきた人たちの寄り合い所帯。兼任しているかたも多い。
とくにボーカル、ダンスの3人は、ソロプロジェクトとしても現役で、対バンイベントだとソロでも登場します。
ということで、結成は2017年8月と最近ですが、長年活動してきたメンバーが多いので、結成当初から話題であったらしく、かなり多くのファンがいます。
自分が見たライブは対バンでしたが、黒Tシャツの軍団が大挙して来場していました。おっさんが多く、ベビメタと似た感じでした。
ファンが一斉に横に動く曲があったりして、初見にはハードルが高い部分もあった一方で、てのひらえる先生から振りの指導講座がある曲もあり、そんな曲では初見もファンの皆さんと一緒に盛り上がることができました。はちゃめちゃ感・なんじゃこりゃ?感はBABYMETALに通ずるものがあり非常に楽しいライブだったので、またお邪魔したいと思っております。
【82回目の終身刑】忙しい人のための1分紹介動画
絶叫する60度
絶叫する60度は、愛知県岡崎市を拠点とする2人組のユニット。2014年8月結成。
(左から) 魁(vo)、もんてろ(vo)
絶叫する60度は、一部メイトの間で「ベビメタロスなら、絶叫に会いにいけばいいじゃない」と言われるほど有名なのですが一応。
2018.03.24LIVE映像
絶叫は、2人のダブルボーカルが振りもなく歌い倒すグループなのですが、先ず、絶叫に対しては厳しいところから始めます。
サウンドは重低音ハードロックですが、声質は重低音サウンドには厳しいなあというのが率直な感想です。
重低音サウンドには音に負けないボーカル、要はデカイ声が必要。
もんてろさんの声はなんとかなるかな?という感じですが、魁さんの声はほんとに繊細で。
というのが、初めて絶叫を見たときの感想だったのですが、2人の迫力はそんな第一印象を上回るパフォーマンスで心に迫ってきます。
もんてろのドスの効いた煽りと魁の渾身のパフォーマンス。
とくに魁さんのエモーショナルなMCを聞いたあとは気持ちもどんどん高まってきます。
彼女は自分にとっての歌とは何か、ライブとは何か、ファンの存在は何なのかを赤裸々に語るんですよ。
初めて聞いたときはあまりにもてらいのない言葉に唖然としましたが彼女たちの活動内容を知るとエモーショナルなんですねぇ。
(絶叫する60度は年間300本以上ライブをしたこともあるそう。これが直近のライブ日程。)
あまり知らないアイドルさんが前にせり出したきたとき、私なんかは恥ずかしくて近寄れないのですが、魁さんはなんだろうなあ、一歩もひかない感じですごく迫ってくるんですよね。堂々としていてエンターテイナーなんですよ。ほんとにフロアにいる人間と真正面から向き合っている感じで。それがファンであってもたまたま居合わせた人間であっても。
それに乗せられて知らず知らずのうちに握りこぶしを振り上げていました。
絶叫する60度のライブはとにかくエモーショナルでフロアを虜にする力がある。一度近くで見てみてください。彼女たちはあなたの町にも来てくれます。
そして今年はイギリスでもツアーをするそうで。
ほんとに体と喉は大事にして頑張ってください。
あ、なんかほとんどBABYMETALと関係ない感じになりましたので最後に
魁さんとBABYMETAL