モッシュッシュピットB

メイトさんに聞いてみた

FOX DAYのお告げを解釈する(妄想エントリー)

 BABYMETALの4月1日FOX DAYのお告げはなかなかに興味深いの少し掘り下げます。
(完全にいち個人の見解なので「そんな見方してるやつもいるんだー(鼻ほじ)」程度でお願いします)


6月28、29日の横浜アリーナでのライブ名が

 BABYMETAL AWAKENS

副題が
 THE SUN ALSO RISES

7月6,7日のポートメッセなごやでのライブ名が

 BABYMETAL ARISES

副題が
 BEYOND THE MOON

 


〇ライブ名称(メインタイトル)
 先ず、BABYMETAL AWAKENS と BABYMETAL ARISES についですが

 awaken、ariseともにあまり聞き慣れない単語ですので調べてみると色んな意味がある。

 awaken・・・呼び起こす、喚起する、気づかせる
 arise・・・起こる、生ずる、現れる  等々

 しかしながら、awakenとariseがセットになるとこれはもう一つの意味にしかならないそう

awaken・・・目覚めること
arise・・・(ベッドなどから)立ち上がる起き上がること

 ベッドあるいは布団で眠っている状況を思い浮かべていただいて
 目覚ましがなって「目が覚める」(まだ横たわったまま)。これがawaken。
 そこからよっこらせとベッドからでていくこと、あるいは布団から立ち上がること。これがarise。

 いずれも文語で用いられる表現で、awaken,ariseとも、目覚める、立ち上がるの意味では、現代では文学や歌詞などでしか用いられない。現代語では
 ・awakenは wakeもしくはwake up
 ・ariseは rise。riseも格式ばった表現とされ、通常はget up

 ということで、ライブ名を現代語風にすると

・BABYMETAL WAKES UP
・BABYMETAL GETS UP

 となる。

 和訳すると
・「BABYMETALが目覚める
・「BABYMETALが起き上がる

 逆説的にBABYMETALはこれまで眠りについていたということになりますね。

「Awaken, Arise!」という歌

www.youtube.com

 

 


〇サブタイトル1
 次に副題

 THE SUN ALSO RISES

 これはヘミングウェイの小説「日(陽)はまた昇る」の原題として有名な一節ですね。

 日はまた昇る


解釈①

 主題が「目が覚める」ですので、ついにBABYMETALのダークサイドが終わり、太陽が昇ったのだ!と素直に捉えることができます。ダークサイドの終焉ですね。


解釈②
 ですが、「THE SUN ALSO RISES」とはそもそもどういう意味なのでしょう。
 ALSOの意味をどう捉えるのかで、「日また昇る」と訳したほうがいいのではないかという説もあるそうです。

 というのは、「THE SUN ALSO RISES」という題名は、旧約聖書の一節から来ていて

One generation goes, and another generation comes;
but the earth remains forever.
The sun also rises, and the sun goes down,
and hurries to its place where it rises.

世は去り、世はきたる
しかし地は永遠に変らない
日は出で、日は没し、その出でた所に急ぎ行く

  意味するところは、 

人や時代というものは移り変わっていくものだが、
地球(や自然)というものは何も変わらないものである。
太陽もまた、昇っては沈み、結局昇るところに戻ってくる。
(以下、風もまた、南へ吹いても北へ吹き返し、元のところに戻ってくる。川もまた海へ流れるが海が満ちることはなく水はまた川に戻ってくる。と例示が続く)

 というような、人々は苦しみや悲しみといった日常のことに左右されるが、地球の営みというものは普遍であり日もまた昇るのですよと。
 ということで、自然はいつもかわらず繰り返すことの例として太陽があがってきているので、「日また昇る」のではなく「日また昇る」とするほうがいいのではと言われているそうです。
 確かにalsoは「同様に」という意味なのでこちらの訳のほうがしっくりきます。

 ヘミングウェイや旧約聖書の解釈からいくと
 2018年のBABYMETALには本当に色んなことがあった。
 悲しいことや寂しいこと、心が折れそうになることもあった。
 でも、我々が住んでる世界は何もかわらない。太陽もまた昇るように「BABYMETALもまた昇るんですよ」という感じになりますでしょうか。

 

解釈③
 一方、解釈②とは異なった解釈もできます。
 BABYMETALは日本のグループなので、歌詞解釈などでも英語の意味をそのまま和訳するだけでは足りずに、日本語をいかに英語にしたのかを理解していく必要がでてきます。要は、このライブタイトルも「日はまた昇る」という日本語が先にあり、それを英語で表現したに過ぎないものと考えるとすると

日はまた昇る

 この日本語だけを見たときに「また」は、「もう一度」「再び」と解釈するのが自然な読み方だと思います。
 太陽は再び昇る太陽が再び姿を現すといったような意味です。
 英語にするとagainですね
 alsoとagainは英語では異なった意味の言葉ですが、日本語にすると同じ「また」という言葉になってしまう日本語マジックです。

 もしBABYMETALのストーリーを考える人が「再び(again)」の意味でキャプションをつけたのだとしたら

 BABYMETALに訪れた闇(darkside)はついに終わり、再び太陽(The Sun)に照らされるときがきたのだ。

 とも解釈できます。


・突然BABYMETALに訪れたダークサイド(2018年5月)


 ・太陽は影に覆われ(2018年5月)


 ・BABYMETALの新ロゴは皆既日食を思わせるものに(2018年5月)
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 暗闇のなかで暗中模索を続けたBABYMETALだが

・やがて闇の中でもほのかに星明り(Starlight)が見えるようになり(2018年10月)

 

・夜明け(dawn)が訪れる兆しが(2019年1月)

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・そしてついに太陽がまた昇る(2019年6月)

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 といった感じでしょうか


 いずれにせよ、今回のお告げは混乱のダークサイドがようやく終わりを迎えたことを高々と宣言したものと捉えています。

 

〇サブタイトル2

 次に名古屋ライブ副題

 BEYOND THE MOON

 これは文字通り「月を越えて」あるいは「月の向こうへ」と受け止めていいかと思います。
 これまでダークサイドで眠っていたBABYMETALは、目覚めた途端
 月を越えて立ち上がる(月の向こうまでいってしまう)

 BABYMETALの伝承は、2014年の本格的海外進出以来「METAL GALAXY」(メタル銀河)への旅ですから、今回は先ず月へと。

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 2019年新年のお告げでは「Odyssey」という言葉もでてきました。
 この言葉は元々ギリシャ神話の登場人物ですが、現代では「長期の冒険」というような意味で用いられるとか。
 ということは、2019年のBABYMETALはメタル銀河へ長期の冒険にでることが想像されます。
 起き上がったとたん月までいくのですからその後本格稼働し始めたらどこまでいくのか。現実には宇宙は無理としても、日本は飛び出しそうですね。
 ということで、月のあとは、太陽系や銀河といった(世界)へ飛び出すと予想。
 前回記事でも見たとおり、ニューアルバムのリリースは7月のライブ以降ですので、今年後半は、ニューアルバムをひっさげての本格的なワールドツアーが組まれるのではないでしょうか(期待込み)。

 

 

 なお、SUNはSU-METALを、MOONはMOAMETALに掛けているのではないかという説も見ました。非常に楽しいですね。BABYMETALは元々ダジャレや言葉の掛け合わせを得意としてきたチームなので、そのような遊び心がまた復活してくれたのならこれほど嬉しいことはありません。

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